車騎星(偏官)と牽牛星(正官)の違い

金は刈り取る

「牽牛星」と「車騎星」は、どちらも金の五行の性質を持つ星です。金の五行は攻撃本能を意味します。金性は、収穫の秋月を意味する五行で、対象を刈り取る(攻撃)意味を持ちます。同時に金は混沌を制止する役目を持ちます。

攻撃本能の星は、どちらも対象を抑え付ける星です。車騎性は個人的な感情で攻撃性を発揮します。目の前の対象に素早く反応し、対象との直接な比較によって攻撃精神を発揮します。陽金の質であり、スポーツ選手や競技的な内容で力を発揮します。

牽牛星は、他者や俗世と比較した時の感情による攻撃性です。牽牛星は他者との比較や結果による攻撃性を発揮します。

「私はこんなに一生懸命やっているのに、なんであの人は怠けてばかりなんだろう…ちょっと納得いかない」

という感情が牽牛星です。牽牛星が、比較によって相手にルール違反というレッテルを貼る時は、攻撃性(牽牛星)が稼働しています。

西洋占星術では土星のような感じです。土星が強い人は、これら(官星)がある事が多いです。規律の星です。逆に土星が弱かったり、アスペクトでボロボロだと怠慢になりやすくなります。

牽牛星は陰金の質なので、対象を直接比較するだけでなく、間接的な攻撃性を持っています。例えば「この資格を取る事によって、他者と差を付ける事ができる、だからここで頑張ろう。」というのも牽牛星の特徴です。

「もっと難易度の高い試験を受ける事にした」とか、周りと比較し始めた時に牽牛星の性質がでるという事になります。試験などで自分の闘争心は内面に隠す事ができるので、陰金の牽牛星にピッタリという事にもなります。

攻撃精神の星が適当に配置されると、習得の星(玉堂星や龍高星)がない人でも難関大学に入学していたりとか、有名大学の出身者でも印星(印綬や偏印)がない事も多いようです。

四柱推命では、官星が出世の星と言われる理由のひとつでもあるのですが、会社の規則や同調性という「二次的な事」を通す事で自己を律する事ができる訳です。この自己統制できる星がなかったり弱いという事は、上に立ちたいと言う気持ちが低く、攻撃性が低い人になりやすい訳です。

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天馳星と自由に飛び回る魂

十二大従星は、精神や肉体を動かすエネルギーの正体であり、天馳星は、その十二大従星の一つです。

この天馳星を宿命のどこかに持つ人は、主体的に(自由に)動けないシステムには順応しにくい特徴を持ちます。

現実を生きてきた魂は、時間の経過に従ってあの世に向かって進んでいきますが、天馳星は現実を生き抜いた魂が、あの世に帰る時の状態を表している星です。

天馳星の正体は、魂が宇宙に帰るときに、細かなレベルで分解されていく魂の分裂弾のようなもので、それが現実で行動するための器へと宿る場合、分裂した魂に従うかのように、本人の思考の中で、色々な感情や考えを生み出します。

天馳星は、天極星、天庫星と並んで、あの世の星になりますが、十二大従星の中で最も宇宙に近いエネルギーです。

天馳星は、現実から離れている星のグループに属しているので、現実の世界に適応しにくいのもこのためです。つまり、規則正しい社会生活や、学校生活などでは苦労が多くなります。

結果として、フリーランサーとか自営業を選んだり、学生なら独特の校風の学校に通うとか、そもそも学校に行かないとか、自分の都合に合わせた生き方にシフトしていきます。

特に、天馳星を構成する支は、車騎星と禄存星、そして干支によっては龍高星も入りますが、どれも陽星で動力のある星です。自分が考えるよりも前に、「動く」という特徴を持っているのです。この結果として多動性が出たりもします。

私の場合は、幼少期に天馳星があり、学生時代までこの気がありました。塾に家庭教師、習い事も色々な事に手を出し、スポーツも幾つか習ったり、絵を描いたり、碁もこの時に始めたりと、あちこちへと飛び散る気質がありました。

一方で、社会に出てから安定感や現実味を帯びるようになったのは、中年期の天禄星の影響です。

天馳星、天極星、天庫星は、現実感のない星なので、これらの星は現実の生活に合わせる事に苦労しますが、自身が夢中になれる事や、何かに没頭できる環境を整える事によって、開運に向かう事ができます。

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