
「天馳星」は、算命学で使われる「十二大従星」の一つです。十二大従星とは、精神と肉体を動かす力の正体であり、付随する主星にも影響します。
その中で、最も現実に弱さを持っているのが天馳星です。
現実への対応力は12満点中で”1点”の星です。現実とは、現在の社会システムの事です。天馳星は、毎日同じ様な日常を送る事が苦手になります。
毎朝決まった時間に起きて、同じ電車に乗って出勤する。同じような業務をこなし、同じような時間に退勤する。朝がくれば、夜が来るという1日の流れと同じく、大まかに現実社会全体は、このように定型化された世界です。
その世界に最も弱い従星が天馳星です。
天馳星を宿命のどこかに持つ人は、主体的に(自由に)動けないシステムには順応しにくい特徴を持ちます。決まった生き方が不得意な星です。
現実を生きる魂は、時間の経過に従ってあの世に向かって進んでいきます。
そこで、現実を生き抜いた魂が、あの世に帰る時の状態を表しているのが天馳星です。なので、逆を言えば精神世界な生き方にとても強い星です。
精神は現実の反対です。天馳星の正体は、魂が天に帰るときに、細かく分解されていく魂の分裂弾のようなものです。
それが現実の器(肉体)へと宿る場合は、本人の思考の中で、色々な感情や考えを生み出します。行動が現実に即する事が難しく、多動性が出たりもします。
結果として、学生なら独特の校風の学校に通うとか、そもそも学校に行かないとか、自分の都合に合わせた生き方にシフトしていきます。フリースクール、インターナショナルスクール。
特に、天馳星を構成する支は、車騎星と禄存星、そして干支によっては龍高星も入りますが、どれも陽星で動力のある星です。考えるよりも前に”動く”特徴を持っているのです。
私は、幼少期に天馳星があります。塾に家庭教師、習い事も色々な事に手を出し、スポーツも幾つか習ったり、絵を描いたり、碁や将棋もこの時に始めたりと、あちこちへと飛び散る気質がありました。
一方、社会に出て現実味を帯びるようになったのは、天禄星の影響です。
天禄星は現実に強く、12点の天将星に次ぐ星です。どの従星がどの年齢域に置いてあるかによって、その年代での現実への考え方が変わるという事です。
逆に、学生時代や子供の頃は大人びていたのに、社会人になってから遊びだしてしまったとか、用心深さがなくなっているようであれば、従星と主星のバランスが変わっているからかもしれません。
現実に弱い「主星」と現実に弱い「従星」なのか、どちらも現実に強い主星と従星なのか。その組み合わせによって、どんな過ごし方が適当か判断できます。
現実感のない星なら、現実の生活に合わせる事に苦労しますが、自身が夢中になれる事や、没頭できる環境を整える事によって、開運に向かう事ができます。


