火性と岡本太郎(丁卯)の命式

著名な芸術家である岡本太郎さんの宿命は、算命学ではどうなっているのか見てみます。



(乙)


(甲)


(壬)
岡本太郎(芸術家)1911年2月26日

火の龍高

日干「丁卯」の”卯”は、乙しか内包していない支なので、混じり気のない龍高星が西に算出されています。龍高星の影響からか、10年間パリに滞在していたという事です。

龍高星は、「改革、放浪、企画、体験、知恵、外向」という陽気を持つ知性の星です。また、互換中殺があるのも特徴です。

そして、日干”「丁」は火性です。この日支の龍高星は火から出来ています。

神界火性を見ると、「混沌の世界」、「光や先導」、「起爆」、「まとめ事は不得意」という言葉が出てきます。火は、宇宙を最初に構築するきっかけとなった元素であり、精神世界での創造の気です。この龍高星の独創性には、火性の雰囲気が加わります。

火性の始めるのは得意だが、まとめるのは不得意というのは、神界五行の相生が、火から始まるからです。(現実の世界は、木性(東)から始まります)

同時に丁卯は天胡星を持ちますので、芸術に才能がある干支です。「花とアリス」で有名な映画監督、岩井俊二さんも丁卯を持ちます。

伝達の干

日干にある丁は、伝達本能の干です。火というのは、四柱推命では活気や若さを表します。算命学も同様です。芸術家ということで、表現の星に注目しますが、蔵干にある調舒星のみです。

中心には、火性の玉堂星があります。東の牽牛星は、蔵干にある玉堂星から気(相生)を貰う事で「龍高星」の性質を持ちます。岡本太郎さんの発言から、この龍高星(玉堂星)は火の起爆(創造)力を持っていると言えます。

こう見ると、岡本太郎さんの宿命は、西も東も龍高星の質が強い人になると言えます。龍高星の質は「革新」です。

創造性

特に神干から見る火性は、創造を司る事、先導者を表します。宇宙を作った最初の要素でありながら、そのエネルギーはどこへ向かうかはわからないというのも火性の特徴です。

表現の星(伝達本能)に印象が弱い宿命でも、火の五行に特徴のある宿命であれば、何かを表したいという本能が強いと言えます。伝達の星は、そもそも火の性質であり、火というのはそれだけ発する本能を呼び覚ます要因になりえるという事です。

前回の宮崎駿監督も、宿命に表現の星は少ないものの、干合(戊癸)があって、火の性質が強くなる一面を持っています。

今回の例のように、陰占の五行の性質がどういう配分になるかで、その人の本能の強さが決まるようです。つまり、陽占だけではなく、陰占で水が強ければ習得本能が強い人ともなり、木が強ければ守備本能が強い人ともなるという事です。

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戊戌の囲碁棋士『本因坊秀策』と魅力本能

江戸時代に活躍した棋士『本因坊秀策』の命式について、気になったので調べてみました。

当時の城碁(対局)は家元だけではなく、その門下生や本人たちの生活にも関わるものだった事もあり、命をかける程に真剣なものであったそうです。その緊張感の中、全勝無敗の記録を打ち立てたという、史上で最も偉大な棋士の一人となっています。



(辛)


(丙)


(癸)
本因坊秀策(囲碁棋士)1829年6月6日

土のが多く、中央にある龍高星(後述有)は、鳳閣星との衝突がある。三つの干支の内、”魅力本能”が二つで”攻撃本能”が一つ。そして、辰巳天中殺で、天将星がある。

戊戌の辛と、庚午の丙が暗合(蔵干同士)となる。午戌の半会で、火性を含んでいることも特徴です。また、土の五行は中央に位置するため、土の五行が地支にある人は、自助が得意、というよりも、そうなっていしまいます。

立体五行説では、土の支は自分自身を長とします。自分次第で稼働できるという事です。

戊戌(異常干支)

戊戌は、頭が良いと言われる干支のひとつ。「戊戌」の地支方位は南方火地となり、この世で知り得た事、身につけたものを次の代に手渡して行く事が役目となっています。秀作の棋譜は、今でも現代のトップ棋士達が並べるほど、強い影響を持っています。

以下、算命学原典の戊戌の説明。

立体五行説にて、土の五行は有と無の両方を重視しなければならない。何かの中間に入り、バランスを取るのが土の役割と書かれています。

魅力本能

また、土のエネルギーが強い人は魅力本能が特出しています。この魅力本能が燃焼されるためには、他の四つの本能(智・仁・礼・義)をすべて的確に発揮しなければならないということでもあるわけです。

その信徳に人が集まり、集団を形成していく。

つまり、この魅力本能を発揮するためには、人間として立派な人格を持たなけれな燃焼される事がないという事です。ここで、コレラの流行った時の説明を聞くと、秀策の人格の高さが伺えます。魅力本能が燃焼していたという事です。

また、土というのは、自分一人ではなく多勢の人達と共に、一つの世界を形成することが神からあたえられた役目となり、活動場所は常に自分がいる場所となります。中央の土は全てにおいての調整役です。

土が強い

秀策の日干支と年干支はどちらも土の五行で、ずっしりしています。確実に成果を積み上げるようなタイプの碁打ちを反映しているかのようです。土は中央に位置し、他者の干渉や助けがなくても自力で高みに到達できるようになっています。

引用元:Gemini

陽占で見る特徴

中央の「龍高星(偏印)」は、土から生まれる龍高星で、堅実な改革を意味する。龍高星は知性の星ですが、既存の知識や常識を変える星です。

新しい打ち方を編み出すのも龍高星の質ですが、調舒星や鳳閣星(火)との激突もある。強い葛藤と引き換えに得た才能。

これを吐き出す場所がないと、天将星のエネルギーは行き場を失います。また、終盤のヨセは司禄星(正財)が効いていて、確実に自分の地を無駄なく、堅実に確保していく。

なお、算命学で使われている蔵干表では、午に「丙」は含まれていません。四柱推命で使われる表で算出しました。今回の場合は、半会で火が強くなることから、四柱推命の表を参考にして丙としています。結果として、中央を龍高星(偏印)としています。そうでない場合は、石門星(劫財)になります。

命式を見ただけでは、この宿命の所有者が天才棋士になるとは、後付けでない限りわからないですが、魅力本能を発揮する(宿命を燃焼する)ためには、高い人格が必要となるという事が予測できます。

同時に自力でそれを達成できる器であるという事も分かります。結論として、非凡な命式であり、秀策は人格才能共に優れたリーダーの器を体現していたという事になります。

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