禄存星(偏財)が三つある

日干支「庚子」の命式(有名人)です。禄存星(甲木)が中央を含めて三つあります。”禄存星”は愛情奉仕の星です。人が好きな星であるが故に、相手への気遣いができる星です。動の性質があるので、私情を挟む前に行動力できる星です。

本人は禄存星の性質に従って生きています。同じ星が幾つもある場合、四柱推命では重重と言いますが、この偏重した命式は本人の特徴となります。一方で、時に生きづらさを反映する事があります。

過去に営業マンとして働くも、現在は介護福祉士として勤務されています。

過去にセラピストとして活動していた時期もあり、禄存星の性質が強く出ている事が窺えます。大学院は中退したものの、心理学を専攻していたようです。禄存星は人を惹きつける星ですが、それは相手に対して好かれたいという性質があるからです。

今回のケースでは、禄存星を剋す星が全くないので、好みの有無を介さずに行動できます。禄存星がある事で、医療や福祉、相談業や対人業務への適正を示しています。営業マンの時代よりストレスなく勤務できていると話されています。

ですが、同じ星が三つあるという事は、星の質が倍になります。つまり、その星自体が自我になるために、思いやりの精神がお節介に繋がってしまう場合もあります。

ここは、営業マンや介護福祉士としての経歴を持ちながら、上司との対立で転職が多いという記述に反映されています。日主の「庚」から出る禄存星と車騎星が攻撃の質を持っている事と、それが上司を表す北と自分を表す中央に存在している事で、生意気に見られやすいという事に起因していると捉えることもできます。

また、庚子が辰巳天中殺(はみだし運)という事も、既存の枠に収まれない原因となり、社長業や個人事業主など、会社員でも独自の働き方ができる方が良いタイプになります。

辰巳天中殺は発想力があり、改善策を練るのが上手いため、既存の枠の弱点に気づきやすいですが、保守的な企業だとこれもまた生意気と捉えられる事があります。

禄存星は本来は営業には向かないですが、金性禄存星の場合はある意味合致します。さらに天馳星が二つある事も営業に適正があったと言えます。天馳星は多動の星です。

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土性の玉堂星と水星と土星の合

習得の星である玉堂星や龍高星ですが、土性の五行から構成される場合は、特に深い知識と思考法を示すようです。以下は教科書からの引用です。

『現実の姿として現われる時は底知れぬ教養人となり、地味な教養のつみ重ね…または蓄積が年令とともに少しずつ表面化することになるわけです。』

土性から出る「玉堂星」の持ち主は、幼少期や若年期には知的ではない人物に映るかもしれませんが、時間の経過と共に深い教養を身につけて行きます。

特に日干戊の玉堂星(印綬)を持つ人は、深い思考と教養人としての基盤を元から持っていると言えます。年齢が上がるにつれて思考法に深みが出るというのは、土の性質が狭い範囲で影響を持つからです。

藤井聡太

将棋で四冠を達成した藤井聡太九段をみてみると、日干は戊で丁から「玉堂星」が出ています。

この丁は月干から出ていますので、思考法も才能も玉堂星です。また、男性がこの型を持つ場合は、龍高星的な思考になる事もあるようです。土の五行はその性質から、一定の範囲にのみ影響を持ちます。特に専門分野を持つ事が開運に通じます。ここに司禄星が加わると、影響力は倍化します。

西洋占星術で見てみると、”水星と土星”の合があります。ここが鍵です。水星は知性や思考法を示していますが、土星のコンジャクションを受けています。知恵は土星によって発達や完成は遅れるものの、代わりに深い思考能力を与えるという事です。

土星というのは遅延を示しますが、ある一定の期間に到達すると好影響が出ます。土性玉堂星と同じく、このアスペクトの場合も時間の経過と共に思考に深みが出てます。年齢を重ねるにつれて、知性が発達していくアスペクトです。

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