日居天中殺について

甲辰か乙巳が日干支にある場合、日居中殺になる。

日居中殺は、西と東の現実線が欠落している特別な干支になる。私の知る日居中殺(乙巳)の方は、仕事だけに限らず、恋愛でも悩みは深いようである。

日居中殺のうち、乙巳は「祇王の業」とも言われる。乙巳は煌びやかな雰囲気を持ち、天恍星(十二大従星)を持つ事から、異性に人気が出たり、関心を持ち易いのだが、逆にそれが本人を苦しませる点にもなっている。異性関係の課題が多く、それを克服していく事によって良縁に繋がっていく干支である。

日居中殺は、現実が欠落しているために、北と南(精神)と中央(現在)のみに意識が傾くと書かれている。外側が遮断されているために、周囲の意見を聞き入れる事ができない。結果として、自分の中で納得できる答えを探し出す傾向がある。

この干支の説明として『有形を求めて有形に留まり、無形を求めて有形までも得られる』と書かれている通り、没落している既存の現実を見るよりも、精神(無形)の世界に没頭する方が良いとされている。

無形の世界に向かうことが、結果として有形(現実)の恩恵を受けることができるという特徴もある。つまり、この干支の人が金銭などに執着すると成功が遠のくという事でもある。

例として、霊能者の江原啓之さんは『乙巳』の日居中殺であるが、無形のものを追い求め、結果として有形を得ている。ここは日座天中殺と似ている所がある。

漫画家の水木しげる先生は日座天中殺『乙亥』なのだが、無形(霊魂)を追い続けた結果、現実で大きな成功を収めている。

環境としての日居天中殺の影響を見てみると、日居中殺は生家と反対の性質が身につく傾向があると書かれている。西が欠落されているために、身近な人の意見が入りにくいという事でもある。生家にも良い思い出がないようである。

日居中殺は同じ過ちを繰り返しやすいという内容も出てくるが、これは上記のように西と東ん欠落によって、そこからの影響を受けにくいからだと言える。精神と思考、伝達の仕方に影響が及ばず、変化しにくい。

恋愛や結婚の場合は、相手の育ってきた環境、現在の状況が似たような環境だったり、年齢差も少なく同じような分野で仕事をしている場合は、交際は難しくなる。

異座夫婦のような年齢差のある形や、国際恋愛、女性の方が年上といった型の方が日居中殺にとっては良い。乙巳というのは、天恍星の質でもあるので、離郷にて運を掴むとも言われる。古典での象徴名称は『巣穴を離れる蛇』。好奇心旺盛で、学問や芸術関係で才能を発揮する。

日居中殺や日座天中殺は、現実が欠落しているために、南北に目を向けるような構造になっているとも言える。現実というのは人間という肉体が生きる場所である反面、これらの干支は特殊な構造になっていて、既存の現実を燃焼するという事が難しい。

それに気づき、無形に生き始めるとその人にとって必要な事は揃うようになると言う。現実に打ちひしがられる事によって、無形に生き始める様になる事が、霊魂が望む道を進むという事になる。その南北というのは精神であり、特に日居中殺の場合、魂の喜ぶような生き方を早期に目指すという事が重要となる様だ。

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