
太陰暦
太陰暦は月の満ち欠けを利用した暦です。
月は29.5日で、満月から新月へと満ち欠けを一往復します。この満ち欠けで1ヶ月を計算していたのが太陰暦です。この周期を朔望月と言います。
一方で、この”0.5日”が毎月のように積み重なると、一年で11日のズレを引き起こします。3年で33日のズレが起こるのです。そのために、33日のズレを修正するための1ヶ月「閏月」がありました。
その年だけ1年は13ヶ月あり、翌年に1ヶ月ずれる事で、太陰暦での新年が1月下旬から2月頃になっているという事です。中華圏では、伝統行事に太陰暦が使われています。文化に影響を受けているベトナムでも2月頃になると、街中は新年を祝うムードになります。
太陽暦
太陽暦は、太陽の公転周期を利用した暦です。地球は太陽の周りを1年で1周しますが、この公転は365日と6時間かかります。一方で、現代のカレンダーや時計は、残りの六時間の差異を省いて設定されています。
なので、365日経ったら問答無用で新年になります。でも実際は、その6時間後に太陽は公転し終わります。
4年続けると、24時間のズレが発生し、1日分太陽の公転が遅れていることになります。これを埋めるために、閏年が四年に1度あり、穴埋めとして2月に1日が追加されるのです。
日本では、閏年に生まれた場合、翌日の生年月日で受理されるようです。日本では、明治時代に太陰暦から太陽暦に変わっています。
二十四節気と立春
節気は、古代中国から伝わった暦で、太陽の通り道(黄道)を24分割にした暦です。
ポイントは、カレンダーや時計のように、決まった時間で区切らないという事です。実際に移動している太陽の位置や角度で区切るため、実際の太陽や季節とズレがないのが特徴です。
特に太陽の位置(立春)で1年を始まりを決めるために、立春が1日前後ずれる事があるのはこのためです。現代のカレンダーは365日で一秒の猶予もなく、一年が終わります。
そうすると、先ほどの太陽暦のように、最終的には季節のズレがでてきます。大幅なズレではなくても、4年で1日違ってしまうのです。
節気は、カレンダー上では太陽と同じように遅いのですが、現行の季節と合っています。カレンダーや現代の時計は、人間の都合に合うように作られています。
太陽の時差を無視することができなければ、少しずつズレが出てしまい、最終的に昼夜逆転してしまう事も出てくるため、完全に区切ることで社会のリズムを整えようとした訳です。
節気は、太陽の角度を見て決めるので、専用の計測具を使い、影の長さが重なる日のサンプルを集めて時間を計算することで、冬至の瞬間を割り出していました。
均時差とは?
現代の標準時刻は、明石市を基準にして時間が設定されています。なので、出生時刻については、生まれた場所に地方時差を合わせて「均時差」を考慮して出生時刻を修正しなければならないという事になります。
海外の生まれなら海外の地方時差と均時差を設定し、サマータイムがなかったかを調べます。
この均時差によって、干支が変わる事もあります。特に干支が切り替わる前後の時刻に生まれた人は、特に均時差を考慮すると良いという事になります。
黄道は、均等に丸を描いて回っているのではなく、日々太陽と地球の距離が変わるので、太陽の移動速度が一定ではないという事になります。
計測で使う現代の時計は一定の速度で設定されてるので、これを直す必要があるのです。
節気の場合は、太陽の動きに沿っています。カレンダーで見る1日の区切りは24時間ではなく、感覚的には24時間と5分かもしれないし、23時55分かもしれないのです。
実際の立春は1日単位で決まらないのです。あくまでも、太陽の角度が一定の場所に来た瞬間に変わるので、本当の立春の時間はバラバラです。
出生記録の際に使われている時計は、現代のカレンダー通りに設定されているため”節気”に沿っておらず、節気の時間に直す必要があるのです。



