江戸時代に活躍した棋士『本因坊秀策』の命式について、気になったので調べてみました。
「九歳で入段。のちに御城碁に出仕して、19戦19勝の無敗記録を打ち立てた。文久2年、江戸でコレラが大流行し、本因坊家内でもコレラ患者が続出した。秀策は止めるのも聞かず患者の看病に当たり、当人が感染しそのまま34歳で死去した。本因坊家では秀策の看病によりコレラによる犠牲者は秀策以外は1人も出さなかった。」
引用元:Wikipedia
当時の城碁(対局)は家元だけではなく、その門下生や本人たちの生活にも関わるものだった事もあり、命をかける程に真剣なものであったそうです。その緊張感の中、全勝無敗の記録を打ち立てたという、史上で最も偉大な棋士の一人となっています。
| 戊 戌 (辛) | 庚 午 (丙) | 己 丑 (癸) |
土のが多く、中央にある龍高星(後述有)は、鳳閣星との衝突がある。三つの干支の内、”魅力本能”が二つで”攻撃本能”が一つ。そして、辰巳天中殺で、天将星がある。
戊戌の辛と、庚午の丙が暗合(蔵干同士)となる。午戌の半会で、火性を含んでいることも特徴です。また、土の五行は中央に位置するため、土の五行が地支にある人は、自助が得意、というよりも、そうなっていしまいます。
立体五行説では、土の支は自分自身を長とします。自分次第で稼働できるという事です。
戊戌(異常干支)
戊戌は、頭が良いと言われる干支のひとつ。「戊戌」の地支方位は南方火地となり、この世で知り得た事、身につけたものを次の代に手渡して行く事が役目となっています。秀作の棋譜は、今でも現代のトップ棋士達が並べるほど、強い影響を持っています。
以下、算命学原典の戊戌の説明。
『既成概念にとらわれることなく、社会的な地位や人格の貴賎を論じることがない。常に自己の心に忠実に進もうとする性格が時として変人、奇人的な行動となる。
内面に存在する気質は単純な心である。南方目下に座す者には温かい情愛をみせる。北方目上に対しては理性的な頑固さを発揮する。
外面の強に対し、内面の人情は真に本質を知るまでに時間を要する。長となるような素質があり、平和期の守備力と人心の把握には天分の才がある。また一族間において家を興す役目を持っている。』
立体五行説にて、土の五行は有と無の両方を重視しなければならない。何かの中間に入り、バランスを取るのが土の役割と書かれています。
魅力本能
また、土のエネルギーが強い人は魅力本能が特出しています。この魅力本能が燃焼されるためには、他の四つの本能(智・仁・礼・義)をすべて的確に発揮しなければならないということでもあるわけです。
その信徳に人が集まり、集団を形成していく。
つまり、この魅力本能を発揮するためには、人間として立派な人格を持たなけれな燃焼される事がないという事です。ここで、コレラの流行った時の説明を聞くと、秀策の人格の高さが伺えます。魅力本能が燃焼していたという事です。
『性は不動、敏速を所有しない。万物を包有し、人間(じんかん)にあって和を保つ。冬の暖、夏の冷なり』
また、土というのは、自分一人ではなく多勢の人達と共に、一つの世界を形成することが神からあたえられた役目となり、活動場所は常に自分がいる場所となります。中央の土は全てにおいての調整役です。
土が強い
秀策の日干支と年干支はどちらも土の五行で、ずっしりしています。確実に成果を積み上げるようなタイプの碁打ちを反映しているかのようです。土は中央に位置し、他者の干渉や助けがなくても自力で高みに到達できるようになっています。
『秀作の碁は、派手な手を打たず、常に「最も堅実で、後で必ず効いてくる手」を打ち続けました。秀策が編み出した「コスミ(斜めの一手)」は、当時は「緩慢(遅い)」と批判されましたが、現代のコンピューターで「最善手」と認めるほど、論理的に完璧な一手でした。』
引用元:Gemini
陽占で見る特徴
中央の「龍高星(偏印)」は、土から生まれる龍高星で、堅実な改革を意味する。龍高星は知性の星ですが、既存の知識や常識を変える星です。
新しい打ち方を編み出すのも龍高星の質ですが、調舒星や鳳閣星(火)との激突もある。強い葛藤と引き換えに得た才能。
これを吐き出す場所がないと、天将星のエネルギーは行き場を失います。また、終盤のヨセは司禄星(正財)が効いていて、確実に自分の地を無駄なく、堅実に確保していく。
なお、算命学で使われている蔵干表では、午に「丙」は含まれていません。四柱推命で使われる表で算出しました。今回の場合は、半会で火が強くなることから、四柱推命の表を参考にして丙としています。結果として、中央を龍高星(偏印)としています。そうでない場合は、石門星(劫財)になります。
命式を見ただけでは、この宿命の所有者が天才棋士になるとは、後付けでない限りわからないですが、魅力本能を発揮する(宿命を燃焼する)ためには、高い人格が必要となるという事が予測できます。
同時に自力でそれを達成できる器であるという事も分かります。結論として、非凡な命式であり、秀策は人格才能共に優れたリーダーの器を体現していたという事になります。


